未病って何なの?病気になる前に漢方の知恵で修復しよう!

未病という言葉をお聞きになったことがありますか?これは実は日本語にはない言葉だそうです。もともとは中国最古の医学書にある言葉で、「病気になる前の状態」を意味しています。漢方の健康法を毎日の生活で実践するには、この未病という考え方がとても大切になってきます。食養生をするならば、是非ともこの未病という言葉をよく理解しておかなくてはなりません。

ところで未病が病気になっていない状態だとしたら、つまりそれは健康ということじゃないかと思う方も多いでしょう。多くの方が誤解しているのですが、実は身体というのは、いつでも健康か病気のどちらかに分類できるものではありません。例えば自分では元気なつもりの人でも、健康診断などがきっかけで病気が見つかることがあります。ならばこの人は、検査結果を見る直前までは健康だったと言えるのでしょうか?決してそうではないはずですよね。たとえ大きな自覚症状はなくても、身体の中では何らかの変化があったはずです。

人間は、決してある瞬間に突然病気になる訳ではありません。身体は食べ物や環境などによって、毎日流れるように変化しています。体調が悪くなったりまた回復したり、病気になりかけたりそれが治ったりということが、日々刻々と起こっているのが人間の当たり前の姿だと言えるでしょう。この病気として大きな問題になる以前の状態が、漢方における未病だということになります。西洋医学の予防という考え方とも似通っているのですが、未病イコール予防と捉えてしまうと、やはり取り落としてしまうものも多々あります。

予防は、本来健康である身体に病気がふりかからないために、防御したり労ったりということが主目的になりますが、自覚症状に気づくには限界がありますから、定期検診など検査に頼ることが多くなってきます。つまりその治療は、検査結果が出てからということになりますよね。それまでは健康なつもりで何もしていなかったのに、検査を境にしてある日突然、治療や養生が始まるというパターンです。

しかし漢方を取り入れた生活では、日常的に食生活で養生をしていますから、未病の気づきはもっと早くて穏やかです。未病は病気の前段階という怖いイメージではなく、身体の流れの変化のようなものであって、食べ物の力も借りて、生活の中で自然に元に戻すことが可能な状態だと言えるのです。そのためには身体の声に耳を傾けるなど、身体を大切にしようとする姿勢が欠かせません。これは漢方の考え方では基本中の基本だと言えるでしょう。