時には薬膳料理を!家庭でも可能な簡単レシピ

外食の多い人でも、漢方の食養生について知っていれば、自分なりに補ってバランスを整えることができます。また自宅で料理をする場合にも、季節のものを取り入れたり、寒い時には身体の温まる食材を、暑い時期には冷やすものを摂るようにするだけでも、かなり違って来るものです。しかしたまには、お家で薬膳料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。

薬膳料理とは、漢方の食養生の考えに基づき、更に漢方薬も取り入れた本格的な養生食です。最近は薬膳専門のお店もできていますから、食べに行ったことのある方も多いのではないでしょうか。このようなお店で出される本格的な薬膳は、普段使わないドライフルーツや生薬を使いますから、自宅で全く同じものを作るのはちょっと難しいかもしれません。それに小さなお子さんやお年寄りなどは、いくら身体にいいと言っても余り変わった食べ物では受け付けてもらえませんから、やはり家庭料理としてはアレンジが必要でしょう。

しかし薬膳には、家庭でも取り入れやすいおなじみの素材も多いんですよ。黒ごまもそのひとつです。黒い食べ物は生命力を盛んにすると言われており、免疫力をアップする効果がありますから、季節の変わり目など体調を壊しやすい時期に、レシピに取り入れるといいでしょう。黒ごまは普段から家庭でもよく使われますが、薬膳の素材としてはトッピング程度では心細いですから、ここでは黒ごまを普段より多い目に使うレシピをご紹介しましょう。

ほうれん草やいんげんの胡麻和えには普段白ごまを使いますが、これを黒ごまでアレンジしてはいかがでしょうか。黒いあえ衣はご家族にも珍しがられるかもしれませんよ。味も白ごまよりは濃厚です。また黒ごまのスイーツもお薦めです。暑い時期の和風デザートとして人気のわらび餅は、市販の粉で自宅でも簡単に手作りできますが、黒い練りごまを入れて練り上げれば、ごま風味の美味しいわらび餅が出来上がりますよ。

またショウガも手に入りやすく、普段から使い慣れている素材のひとつです。ショウガには強い殺菌作用があり、また身体を温め発汗作用も期待できますので、冷え性の方にはピッタリの食材ですね。ショウガは薬味としてほんの少し使うことも多いのですが、市販のひとかけを全てスライスして、蜂蜜漬けにしておけばたくさん食べることができますよ。紅茶に入れれば身体がぽかぽか温まるジンジャーティーになって寒い朝にはお薦めですよ。ショウガの代わりに生の大根を使っても、喉の痛みに非常に効果のあるシロップが取れます。

もっと簡単なのが、市販の雑穀ごはんの元を利用することです。商品によって様々ですが、雑穀そのものが薬膳の素材ですので、どれを選んでも消化吸収力をアップするといった効果が期待できます。中には黒豆や黒ごま、クコの実など薬膳風ブレンドのものもあり、これならばより本格的なメニューになります。このような雑穀米は塩味をつけるだけでも美味しいものですので、お握りなどお弁当に入れてもいいでしょう。

このように薬膳といっても、本格的なコース料理をこなさなくてはならない訳ではありません。家庭で一品だけ薬膳を取り入れてみるだけでも、食生活が随分と楽しく豊かになりますよ。自分や家族が疲れ気味の時や、二日酔いや病み上がりなどに試してみてはいかがでしょうか。自分自身で効果を実感することで、量や頻度を調整しながら徐々にメニューを増やしていきましょう。