日本人は冷やし過ぎってホント?身体を芯から温める食事とは?

日本人が中国の方と仲良くなるとよく言われるのが、冷たいものを食べ過ぎだということです。身体を冷やし過ぎるとよくないというのは彼らに身に付いた漢方の知識ですから、そこから見ると日本人の生活は身体に悪く、何だか心配になってくるのかもしれませんね。

気がついて見回してみると、季節に関わらず冷たいドリンク類が非常に増えていることに気づきます。真冬でもコンビニで冷たいジュースを買って飲むことはそう違和感がありませんし、冷凍ケースには冬場もアイスクリームがどっさり並んでいます。夏場ともなれば、冷蔵庫には自動で氷が出来ていますから、冷たいジュースを更に氷で冷たくしてグビグビというのは、どの家庭でも見られる光景になりました。

もちろん夏場ともなれば、ドリンクもアイスも更に多様な種類が次々と店頭に並びますから、さほど喉が渇いていなくても、珍しさから次々と新商品を試して楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。でも一昔前までは、決してこんなことはなかったんですよ。当時は氷が勝手に出来る冷蔵庫もなく、コンビニもなければそこに並べる商品もなかったというのも事実なのですが、原因は決してそれだけではありません。

実は私たちが身体を冷やすことに対して無防備で、全く危険を感じないがために、ここまで一気にエスカレートして広がってしまったのだと考えられます。これは確かに外から見ると、もう「全国民冷たいもの中毒」といってもおかしくないような状況なのかもしれません。

確かに暑い時には上がった体温を下げなくてはなりませんが、ただ冷たいものをお腹に入れるというのは乱暴すぎると言えます。漢方では身体を温める食べ物と、身体を冷やす食べ物が分類されていますが、これはその食品が身体に入った後に身体を温めたり冷やしたりする作用があるという意味であって、それそのものが冷えているという訳ではありません。

身体を自然に冷やすためには、漢方で身体を冷やすと言われている食品を選んで摂るようにしましょう。このように身体を冷やす食材は、実は気温が高くなる夏場に収穫される野菜や果物が殆どなんです。つまり夏場に旬を迎える食材を美味しく食べることが、自然な形で身体を冷やすことになるんですね。このような食材は、スイカやゴーヤ、トマトやキュウリ、ナスなどです。特にどこからか取り寄せる必要もなく、スーパーで季節になれば安く買うことのできるものばかりです。

またスイカやトマトなど生で食べるものも、必要以上に冷やす必要はありませんよ。昔はこれらは畑で採れたてをそのまま食べたものですが、炎天下の収穫なのにもかかわらずその中身は暖まっている訳でもなく、自然にひんやりと冷たかったことを覚えています。そのように作物自身を冷やす不思議な力が、身体に入ってからも同様に作用するのかもしれませんね。

また身体を冷やし過ぎた時には、その逆に身体を温める食品を摂ることを心がけるといいでしょう。身体を温める食材は、カボチャやピーマンなどです。これもどこにでも手に入る食材ですよね。夏でも身体が冷えた時にはこれらの食材と組み合わせることで、バランスよく体調を整えることができるでしょう。また冷やす性質の食材も、熱を加えれば身体を温めます。茹でたり炒めたりすれば嵩も減って食べやすくなりますね。

暑いからといって冷たい飲み物や食べ物でクールダウンするのではなく、このように食べ物によって自然に体内から熱をとりましょう。また夏の間に身体を温める食材を意識して摂っておく事も大切です。そうすることで秋になって気温が下がって来た時に、一気にがたっと体調を崩さずに済みますよ。